【第42話】私の家の話②〜進学するお金がない 後編〜
<このブログは浪費家だった34歳が己の人生を見つめ直し、100万円の貯金を作り上げるまでの記録です。>
こんにちは!ケム子です。
前回に引き続き、実家にまつわるエピソードを書いていこうと思います。
私の家の話「進学するお金がない!」シリーズ
azuchangchangchang.hatenablog.com
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私の家の話①
azuchangchangchang.hatenablog.com
「実家にお金が無い」ことを忘れていた
さぁ、受験に向けて勉強を始めたケム子。今日もバイトの時間までは学校に残って勉強勉強〜☆そんな天真爛漫なJKにデジャブのような悪夢がよみがえります。
楓の色が黄色く染まり始めたある日、母親に学校まで迎えに来てもらい、颯爽と乗り込むケム子。すると、母の様子が明らかに違う。いつもは元気よく、「おかえり!」と言うものの俯いたまま顔を上げない。目も赤く腫れている。
あ〜〜〜。超イヤな予感。嫌な予感、おかん〜〜。心の中のジョイマンが囁きます。
「ごめん。ケム子。」「やっぱり〇〇の学校(近隣の都会)には行かせてあげられない」ああ…やっぱりダメかぁ〜〜〜〜。どうしよ。
「奨学金借りても無理なの?」「多分フルで借りても無理だと思う」
「じゃあ地元の短大とかは?もしくは浪人して地元の国公立…。」「入学金とか用意してあげられない」「え、じゃあ、進学自体ムリってこと??」
どうしよう。どうしよう。どうしよう。
今の知識や経験があれば、自分で何か策は考えられたかもしれないけども、17やそこらのケム子は本当に無力でした。
進学校に進んだので、周りに就職をする子なんておらず、先生もその進路の引き出しは全くありません。進路相談室の先生には半ば匙を投げられてしまいました。有名校への進学がKPIである彼らにとって、ケム子はもともと不要な存在です。
そして進学校は当然ながら金持ちが多い。地元の有力企業の親類。医者や教師の子息。教師の子供。金持ちはお金のリテラシーが高く、教育の価値も知っている。ケム子と同じところで躓いている奴なんか居るわけがありませんでした。
なんだか、とても惨めな気持ちになった事を覚えています。みんなはそれぞれの進路に向けて努力している。でも自分にはその資格さえも無い。同じ教室で笑っていたけど、本当は住んでる世界が全然違っていた。
ちょっと卑屈すぎないか?と自分でも思うのですが、多感な年頃です。本当にこう考えていたし、それは20代の終わり頃まで続きました。
今でも、進路指導室で言われた言葉を思い出します。人は生まれた環境込みでその人。お前はお前の宿命を受け止めろ。いや〜残酷だけど、これは全てですね。
これを言われて指導室でめっちゃ泣きました。笑
やっぱりお金の攻略法を知ることが大切
その後、アルバイトしたお金で職業訓練校に通って、なんとか現在に至ります。
うちの親も決して能力が無いと言う訳ではないと思いますが、自分も含めて、お金のリテラシーが無いと、親子共々、貧困からは抜け出しにくくなってしまいます。
ここに気づくまでにもだいぶ時間がかかりました。笑
お金なんかで変なコンプレックスを作っちゃうこと自体が、短い人生で大きな損ですよね。親に頭を下げられるって子供にはなかなか複雑なものです。お金のことで家庭の雰囲気や親の顔が暗くなることが本当に嫌でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。^^
なんか思った以上にヘビーな終わり方になってしまいましたが、お金の大切さを再確認です。ケム子も17歳の頃の自分を救ってあげられるように日々を過ごしたいと思います!
ケム子